エルデネ(読み)えるでね(その他表記)Сэнгийн Эрдэнэ/Sengiyn Erdene

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルデネ」の意味・わかりやすい解説

エルデネ
えるでね
Сэнгийн Эрдэнэ/Sengiyn Erdene
(1929―2000)

モンゴル作家。貧しい牧人の家庭に生まれる。1950年ごろから作家活動に入り、中編小説『サルヒトイン・ゴルの人々』(1954)のほかチューリップ』(1960)、『地平線の近くに』(1963)、『家畜の脚の土ぼこり』(1963)、『日没の鶴(つる)』(1971)などの短編がある。韻文に優れ、現代モンゴルの人間像を生活上のさまざまな相克矛盾なかに描いた。1965年に国家賞を受ける。

[荒井伸一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エルデネ」の意味・わかりやすい解説

エルデネ
Erdene, Senggijn

[生]1929. ヘンティー
モンゴルの作家。現代モンゴル文学を代表するすぐれた作家の一人。牧民の家に生れたが,文学的素質に恵まれ,1949年から文学活動に入った。 55年国立ウラーンバートル大学を卒業し精神科医となるが,その後,詩に,小説に,多彩な作家活動を続け,モンゴル牧民を素材とした,草原の香りに満ちた作品を発表している。代表作アルタイ』 Altaj,『昼の星』など。 66年に文学賞受賞

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