現代外国人名録2016 「エルフリーデイェリネク」の解説
エルフリーデ イェリネク
Elfriede Jelinek
- 職業・肩書
- 作家,劇作家,詩人
- 国籍
- オーストリア
- 生年月日
- 1946年10月20日
- 出生地
- シュタイアーマルク州ミュルツツシュラーク
- 学歴
- ウィーン大学〔1967年〕中退
- 受賞
- ノーベル文学賞〔2004年〕,ハインリッヒ・ベル賞〔1986年〕,ヴァルター・ハーゼンクレーヴァー賞〔1994年〕,ペーター・ワイス賞〔1994年〕,ビュヒナー賞〔1998年〕「スポーツ劇」,ベルリン劇場賞〔2002年〕,ハインリッヒ・ハイネ賞〔2002年〕,エルゼ・ラスカー・シューラー賞〔2003年〕,フランツ・カフカ賞〔2004年〕「トーテンアウベルク」,レッシング賞〔2004年〕,ミュールハイム市劇作家賞〔2002年・2004年・2009年・2011年〕
- 経歴
- 父親はユダヤ系チェコ人。4歳からフランス語やバレエ、ピアノ、バイオリンなどを習う。若い頃から詩や小説の創作を始め、大学で演劇などを学ぶ。1967年最初の詩集を発表。その後、技巧を凝した挑発的な小説や戯曲で鮮烈にデビュー。男女の愛の力関係を挑発的に描いた小説「したい気分」(’89年)はベストセラーとなった。’98年にはドイツ最高の文学賞ビュヒナー賞を受賞。自伝的小説「ピアニスト」(’83年)ミヒャエル・ハネケ監督によって映画化され、2001年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。演劇の世界でも活躍し、「ブルク劇場」(1984年)、「トーテンアウベルク―屍かさなる緑の山野」(’91年)などの戯曲で高い評価を得る。他にもラジオ、テレビ、映画の脚本など多岐にわたる作家活動を展開。2004年ノーベル文学賞を受賞。その過激な性描写や挑発的な作風、現代オーストリアの病弊をさらけ出すような素材や主題は、しばしば賛否両論をまきおこす。他の作品に、小説「死者の子供たち」(1995年)、「情欲」(2000年)、「嫉妬」(2007年)、戯曲「レストハウス」(1994年)、「スポーツ劇」(’98年)、「汝、気にすることなかれ」(’99年)、「施設」(2003年)、「冬の旅」(2011年)、「光のない。」(「レヒニッツ」「雲。家。」など収録)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報