1979年に登録されたアメリカの世界遺産(自然遺産)で、フロリダ半島南部のオキーチョビー湖南方に広がる大湿原地帯の一部。1976年に国際生物圏保護区(5858.67km2)、1987年にはラムサール条約の登録地(5667.88km2)にも指定されている。水生植物が豊富なことから、ハクトウワシ、ベニヘラサギ、アメリカマナティー、フロリダピューマ、フロリダパンサー、ミシシッピワニなどが生息している。ソーグラス(カヤツリグサの仲間)が果てしなく広がる熱帯・亜熱帯性動植物の宝庫でもあり、フラミンゴなども生息する無数のマングローブがある。こうした貴重な自然を守るために、世界遺産に登録された。1992年8月24日のハリケーンで大きな被害を被り、水質汚染も深刻化し、1993年には危機遺産リストに登録されたが、保護管理状況が改善されたため、2007年に危機遺産リストからはずされた。◇英名はEverglades National Park