日本大百科全書(ニッポニカ) 「エバーグレーズ国立公園」の意味・わかりやすい解説
エバーグレーズ国立公園
えばーぐれーずこくりつこうえん
Everglades National Park
アメリカ合衆国、フロリダ州南部にある国立公園。面積5660平方キロメートル。1947年制定。フロリダ半島の南西端に位置し、エバーグレーズ湿地帯の一部をなす。合衆国では開拓のもっとも新しい地域。湿地の地質学的な興味とともに、この地域が熱帯域にあるため合衆国屈指の熱帯・亜熱帯性動植物の宝庫となっている。うっそうと茂るマングローブの森には数多くの植物群が繁茂し、シラサギ、ハゲワシやワニ、ヒョウなど野生動物の天国でもある。1979年には世界遺産の自然遺産(世界自然遺産)に登録された。
[作野和世]
1993年、前年のハリケーンによる被害を受けて危機遺産リスト入りしたが、改善措置がとられたため、2007年にいったんリストから削除された。しかし、水生生物の生態系悪化などの理由により、2010年にはふたたび危機遺産リスト入りしている。
[編集部 2018年5月21日]