20世紀西洋人名事典 「オイゲンフィンク」の解説
オイゲン フィンク
Eugen Fink
1905 - 1975
ドイツの哲学者。
元・フライブルク大学教授。
フッサールの最晩年の助手を務め、その現象学を受け継いで発展させる。ニーチェなどに代表される初期ギリシア哲学者の影響の下で、現象学に批判を加え、独自の現象学的存在論を唱える。人間存在の意味を、具体的な人間学的根本現象とされる、労働、支配と闘争、愛、遊び、死の交錯と緊張の中で、「宇宙・人間学的差異」に注目しながら分析した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報