オオツメクサ(その他表記)(corn)spurry
Spergula arvensis L.

改訂新版 世界大百科事典 「オオツメクサ」の意味・わかりやすい解説

オオツメクサ
(corn)spurry
Spergula arvensis L.

道端耕地に生えるナデシコ科の一年生の帰化植物。茎は基部で枝分れした後,立ち上がり,高さ20~30cmの株立ちになる。葉は線形で,基部に托葉があり,対生するが,葉腋ようえき)には短い枝についた葉が10~20枚ほどあり,輪生しているように見える。6~8月,茎の先に大きな集散花序をつける。花は直径5mmほどの小さなもので,花弁白色,切れ込みはない。花柱は5本,おしべは5本から10本。果実は卵形で,先は5裂する。日本各地に帰化しているが,とくに北海道に多いようである。牧草とされ,原産地のヨーロッパには,家畜飼料として栽培される変種var.sativa(Boenn.)Mert.et Kochもある。
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関連語 三木

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオツメクサ」の意味・わかりやすい解説

オオツメクサ(大爪草)
オオツメクサ
Spergula arvensis; spurry

ナデシコ科の一年草で,ヨーロッパ原産。草丈 13~50cm,葉は糸状で長さ 1.5~4cmある。6~8月に,白色の花がまばらな集散花序につく。雑草ツメクサとよく似ているが,ずっと大型で,長さ 1mmほどの膜質の托葉がある。

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