オタフク岩洞窟遺跡(読み)おたふくいわどうくついせき

日本歴史地名大系 「オタフク岩洞窟遺跡」の解説

オタフク岩洞窟遺跡
おたふくいわどうくついせき

[現在地名]目梨郡羅臼町松法町

平成二年(一九九〇)、国道三三五号改良工事に伴って発掘調査が実施された。標高四〇メートルほどの海岸段丘中腹に位置し(標高約一二メートル)、南に向かって開口し、奥行は六メートルほどである。二メートルを超える包含層からは続縄文期からアイヌ文化期に至る遺物遺構が検出された。洞窟の奥壁付近にはトビニタイ式土器を伴う伸展葬の墓が確認され、その墓を切断するかたち擦文式土器を伴出する土壙が掘込まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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