日本歴史地名大系 「羅臼町」の解説 羅臼町らうすちよう 北海道:根室支庁羅臼町面積:三九七・八四平方キロ昭和三六年(一九六一)八月一日、目梨(めなし)郡羅臼村が町制を施行して羅臼町となる。根室支庁管内の最北に位置し、北海道北東部知床(しれとこ)半島の東側を占める。北端は知床岬、東は根室海峡に面し、眼前の国後(くなしり)島とは近い所で二五キロの隔たりである。北西は千島火山帯に属する南から並ぶ海別(うなべつ)岳・遠音別(おんねべつ)岳・羅臼岳・サシルイ岳・知円別(ちえんべつ)岳など火山群の分水嶺を境に網走支庁管内斜里(しやり)郡斜里町に接する。南は植別(うえべつ)川が標津(しべつ)郡標津町との境になっている。海岸線には海食崖も多く、平坦地は海岸線、各河川流域、おもに河口近辺にみられる。北からルサ川・チエンベツ川・モセカルベツ川・サシルイ川・羅臼川・知西別(ちにしべつ)川・春苅古丹(しゆんかりこたん)川・陸志別(りくしべつ)川・植別川などが流れ、河口中心に集落が形成されてきた。現在では海岸線の道路沿いに家が並ぶ。町域の全面積のうち宅地は〇・三パーセント、畑・牧場は一パーセントにすぎず、山林・原野・その他が九八・四パーセントを占める(平成一二年版「北海道自治年鑑」)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羅臼町」の意味・わかりやすい解説 羅臼〔町〕らうす 北海道東部にある町。知床半島東岸に位置し,根室海峡にのぞむ。 1930年植別村を羅臼村に改称。 61年町制。文化 12 (1815) 年高田屋嘉兵衛らにより開発された歴史の古い沿岸・沖合い漁業の町で,漁期中は半島の海岸一帯に番屋が建並び,多くの人が入漁した。サケ,スケトウダラ,イカ,コンブなどの漁獲が多い。知床国立公園に属し,羅臼岳 (1661m) ,硫黄山 (1562m) などへの登山口。主要観光地としては羅臼温泉,知床峠がある。 80年中心集落羅臼と斜里町の宇登呂とを結ぶ知床横断道路 (国道 334号線) が開通。面積 397.72km2。人口 4722(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by