デジタル大辞泉 「おどもり」の意味・読み・例文・類語 おどもり 1 滞ること。また、そのもの。累積した結果。「年々の湿気の―出まして」〈浮・禁短気・三〉2 水たまり。「どぶでも小用の―が、残ってあったものぢゃあろぞい」〈滑・膝栗毛・六〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「おどもり」の意味・読み・例文・類語 おどもり 〘 名詞 〙① とどこおり、つかえること。また、そのもの。渋滞。とくに、期限がきても弁済することができない借金。おどまり。[初出の実例]「其をどもりは買の損共身のひしよりさきなること無」(出典:箚録(1706))② 積もり溜まること。また、そのもの。累積。累積の結果。[初出の実例]「万お世話のおどもりならん、なんにもかまはせ給ふなと」(出典:浄瑠璃・加増曾我(1706頃)二)③ 水たまり。[初出の実例]「どふでも小用(せうよう)のおどもりが、のこってあったものじゃあろぞい」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)④ きたない泥。[初出の実例]「淤泥(オドモリ)の沈澱したる盥(たらい)」(出典:最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例