オド(その他表記)Odo of Bayeux

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オド」の意味・わかりやすい解説

オド
Odo of Bayeux

[生]1036頃
[没]1097. パレルモ
イギリスの聖職者。ケント伯。ウィリアム1世征服王の異父兄弟で,若くしてバユの司教となる。 1082年,軍団無断で動かした事件と教皇位をねらった嫌疑のため投獄される。のちノルマンディー公の片腕となり,第1回十字軍を興し遠征途上パレルモで死去

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世界大百科事典(旧版)内のオドの言及

【普遍論争】より

… 論争は同時に神学にもおよんだ。11世紀末のカンプレの司教オドOdoは原罪遺伝説を擁護し,アダムは多数の個の実体的統一であるから,アダムの子らはみな同一実体で,性質のみが異なると主張した。他方,オドと同時代でアベラールの師でもあったロスケリヌスRoscellinusは,実在するものは個物のみで,普遍はたんなる〈音声vox〉にすぎないと考えて,三位一体ではなく三神論を主張するに至った。…

※「オド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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