南極、リュツォ・ホルム湾の東岸(宗谷海岸)にある島。東オングル(面積約3平方キロメートル)と西オングル(約10平方キロメートル)に分かれる。大陸とは幅約5キロメートルのオングル海峡で隔てられている。高さ30~40メートルの丘陵性の露岩が大部分で、先カンブリア時代の片麻(へんま)岩からなる。過去には氷河で覆われていた。年平均気温は約零下10℃で、南極としては温和な地区である。1937年2月ノルウェーのラルス・クリステンセンが飛行機で発見した。当時、東西両島を一つと考えて、その形状からオングル(釣り針)と名づけた。57年(昭和32)1月に日本隊が国際地球観測年のため昭和基地を設けた。付近の小島を含め、オングル諸島とよばれる。
[楠 宏]
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