ビクトリア島(読み)びくとりあとう(英語表記)Victoria Island

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビクトリア島」の意味・わかりやすい解説

ビクトリア島
びくとりあとう
Victoria Island

カナダ北部ノースウェスト・テリトリーズおよびヌナブート・テリトリーフランクリン地区にありカナダ北極海諸島の南西端に位置するカナダ第三の大きさの島。面積21.2万平方キロメートル。北西部と南部の一部にカナダ楯状地(たてじょうち)の続きである標高910メートル以下の高地があるが、その他は東部を中心に低地が広がり、氷河湖が多い。北部は礫(れき)質ツンドラ、南部は灌木(かんぼく)・地衣ツンドラ地域である。1826年にJ・フランクリンにより発見された。南のカナダ本土との間の海峡は、北極海のボーフォート海からバフィン湾に至る北西航路の一部にあたる。

[大竹一彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビクトリア島」の意味・わかりやすい解説

ビクトリア島
ビクトリアとう
Victoria Island

カナダ,ノースウェスト准州とヌナブト准州に属する島。 1838年 T.シンプソンにより発見された。プリンスアルバート湾,ハドリー湾などが湾入し,大部分標高 900m以下の丘陵から成り,北部をシエラー山脈が東西に走る。気温は平均-32~-29℃と厳寒で,少数イヌイット (エスキモー) が居住している。南東部のケンブリッジベイにはアメリカ合衆国,カナダの気象観測所がある。面積 21万 2200km2

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