お国と五平(読み)おくにとごへい

精選版 日本国語大辞典 「お国と五平」の意味・読み・例文・類語

おくにとごへい【お国と五平】

  1. 戯曲谷崎潤一郎作。大正一一年(一九二二発表初演。夫の仇討ちのため旅をするお国と従者五平、二人不義を知る仇友之丞をからませた悪魔主義といわれる谷崎代表作

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デジタル大辞泉プラス 「お国と五平」の解説

お国と五平

1952年公開の日本映画。監督:成瀬巳喜男原作:谷崎潤一郎による同名戯曲、脚本八住利雄撮影:山田一夫。出演木暮実千代大谷友右衛門山村聡、田崎潤、三好栄子、広瀬嘉子、津路京子ほか。

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世界大百科事典(旧版)内のお国と五平の言及

【生きてゐる小平次】より

…配役は小幡小平次を13世守田勘弥,那古の太九郎を6世尾上菊五郎,太九郎妻おちかを市川鬼丸(後の3世尾上多賀之丞)。山東京伝の合巻《復讐奇談安積沼(ふくしゆうきだんあさかぬま)》,4世鶴屋南北の《彩入御伽艸(いろえいりおとぎぞうし)》,黙阿弥の《怪談小幡小平次(かいだんこはだこへいじ)》などに材を仰ぐが,なお本作品が間接的影響を受けたものとして谷崎潤一郎作《お国と五平》(1922初演)が考えられる。13世勘弥の両作出演,人物の数と関係などからも無関係とは思われず,いわゆる創作戯曲時代の最後に位置するもので,《お国と五平》の生世話版ともいえる。…

※「お国と五平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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