デジタル大辞泉 「かいな」の意味・読み・例文・類語 かい‐な [連語]1 《「かい」「な」は、ともに終助詞》疑いの意を込めて念を押す意を表す。「ここでお雇いなさるの―」〈滑・膝栗毛・七〉2 《「さうかいな」または「さやうかいな」の略》軽く疑いながら応答するときの語。そうかな。そうかなあ。「―、こちゃまた風負けせいでえいかと思うた」〈滑・浮世風呂・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「かいな」の意味・読み・例文・類語 かい‐な ( 終助詞「かい」に感動の終助詞「な」の付いた語 )① 近世以後の用法。疑問の意をもって確かめる気持を表わす。[初出の実例]「十夜の間にしんだ者は仏に成といひますが定(ぢゃう)かひな」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)上)② ( 「さようかいな」の略 ) そうかね。[初出の実例]「『それでもおまへ、ほっそりすうわり柳腰とさへいふじゃアねへか』『かいな。こちゃまた、風負(かざまけ)せいで能(ゑい)かと思ふた』」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二) かいな 〘 名詞 〙① 植物「こぶなぐさ(小鮒草)」の古名。〔本草和名(918頃)〕② 植物「かりやす(刈安)」の古名。〔十巻本和名抄(934頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のかいなの言及 【腕】より …しかし元来〈うで〉はひじから手首まで(〈一のうで〉)のことで,〈ただむき〉ともいった。〈うで〉の次にあるのが肩からひじまでの〈二のうで〉または〈かいな〉で,《万葉集》巻三に〈木綿襷(ゆうたすき)かひなに懸けて〉とあるのはこの部分のことである。すでに《源氏物語》に〈かいな〉が前腕を含む腕全体を指すところがあり,〈うで〉の範囲があいまいである。… ※「かいな」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by