山川 世界史小辞典 改訂新版 「カエタノ」の解説
カエタノ
Marcello Caetano
1906~80
ポルトガルの政治家。リスボン大学法学部時代からカトリック系の論客として活動。サラザル体制下では,要職につきながらリスボン大学学長としても活動。一時体制と距離を置いたが,サラザルの引退によって首相(在任1968~74)。その国内宥和政策は「マルセロの春」と呼ばれ,期待されたが,植民地の維持に固執したため1974年革命を招き,ブラジルで客死した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報