かしの村(読み)かしのむら

日本歴史地名大系 「かしの村」の解説

かしの村
かしのむら

中世よりみえる村で、与良よら郡のうち。加志かし浜の今里いまざと道の入口にある宝篋印塔(約五一センチ)元寇のときに戦死した宗越前五郎盛賢(宗助国の庶兄)の墓と伝え、越前えちぜん塚と俗称されるが、石塔の型式から南北朝期の造立と推定される。「宗氏家譜」では加志浦での戦死という。康永四年(一三四五)惣宮司慶印が申状で、「かしのむら」の藤左衛門「ハゑゆき(いゑゆきカ)」跡の在家の公事は、かつて在庁の沙汰として百姓交替で負担を命じていたが、今回は半役を百姓に命じることになったのは辛いと訴えているので、適正な裁決をするよう按法橋が命じられている(同年九月一〇日「宗妙意書下写」宗家判物写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む