カスルレー(読み)カスルレー[し](その他表記)Castlereagh, Robert Stewart, Viscount

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスルレー」の意味・わかりやすい解説

カスルレー(子)
カスルレー[し]
Castlereagh, Robert Stewart, Viscount

[生]1769.6.18. ダブリン
[没]1822.8.12. ロンドン
イギリスの政治家。初代ロンドンデリー侯の子。 1794年以降イングランド下院議員。アイルランド相 (1798~1801) として,イングランドとアイルランドの合同 (1800) に尽力。合同された下院に議席を得 (01~05,06~22) ,1805~06,07~09年陸軍相としてピット (小)とポートランド公の内閣にあって活躍。 09年外相 G.カニングと反目し,決闘に及び辞職。その後リバプール (伯)内閣の外相 (12~22) として,ナポレオン1世の打倒に全力を傾注し,ウィーン会議にはイギリス全権として出席 (14~15) 。同盟諸国の対フランス復讐政策を牽制して平和維持をはかった。 21年父の死によって2代ロンドンデリー侯となったが,一般にはカスルレー子爵と呼ばれる。激務のため精神異常で自殺。

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旺文社世界史事典 三訂版 「カスルレー」の解説

カスルレー
Viscount Castlereagh
本名 Robert Stewart, 2nd Marquis of Londonderry

1769〜1822
イギリスの政治家
アイルランド生まれ。トーリー党に属し,アイルランド合併とカトリック教徒解放に努力。1812年外相としてナポレオン戦争にあたり,ウィーン会議にはイギリス全権として出席し,ウィーン体制の維持につとめた。しかし,その反動的政策は自由主義的世論の非難を受け,引退後自殺した。

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