ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスルレー」の意味・わかりやすい解説
カスルレー(子)
カスルレー[し]
Castlereagh, Robert Stewart, Viscount
[没]1822.8.12. ロンドン
イギリスの政治家。初代ロンドンデリー侯の子。 1794年以降イングランドの下院議員。アイルランド相 (1798~1801) として,イングランドとアイルランドの合同 (1800) に尽力。合同された下院に議席を得 (01~05,06~22) ,1805~06,07~09年陸軍相としてピット (小)とポートランド公の内閣にあって活躍。 09年外相 G.カニングと反目し,決闘に及び辞職。その後リバプール (伯)内閣の外相 (12~22) として,ナポレオン1世の打倒に全力を傾注し,ウィーン会議にはイギリス全権として出席 (14~15) 。同盟諸国の対フランス復讐政策を牽制して平和維持をはかった。 21年父の死によって2代ロンドンデリー侯となったが,一般にはカスルレー子爵と呼ばれる。激務のため精神異常で自殺。
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