かべす(読み)カベス

デジタル大辞泉の解説

か‐べ‐す

歌舞伎などの芝居小屋で、菓子・弁当・鮨(すし)のこと。江戸時代から大正期まで、芝居茶屋に立ち寄らない中等の客は、この三品だけを取り寄せる習慣であった。そのため、質素な客を揶揄(やゆ)する語としても用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のかべすの言及

【芝居茶屋】より

…一方,茶屋を通らずに木戸から入って出方に案内され,平土間で見物する中等の客も,酒肴は取らないまでも菓子,弁当,寿司だけは茶屋から取り寄せた。この三つの品の頭文字をいっしょにして〈かべす〉といい,〈かべすで見る〉〈かべすの客〉などと,質素な客を侮蔑的に表現した。 芝居茶屋は一面で,劇場の興行を支える重要な役割を担っていた。…

※「かべす」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

刑事免責

刑事訴訟において,自己が刑事訴追を受けるおそれがあるとして証人が証言を拒否した場合に,証言義務を負わせることと引換えにその罪についての訴追の免除の特権 (免責特権) を裁判所が与えること。アメリカ合衆...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android