日本大百科全書(ニッポニカ) 「カミントン閃石」の意味・わかりやすい解説
カミントン閃石
かみんとんせんせき
cummingtonite
カルシウムおよびナトリウムをほとんど含まない角閃(かくせん)石の一種。普通、繊維状あるいは細柱状結晶をなし、放射状集合をつくることもある。また、他の角閃石中に葉片状の結晶をなすこともある。鉄、マグネシウムに比較的富む広域変成岩、接触変成岩中に産することが多い。各種火成岩中にもしばしばみられる。変成マンガン鉱床中のものはマンガンに富み、マンガノカミントン閃石manganocummingtoniteとよばれる別種である。アメリカのマサチューセッツ州の地名カミントンCummingtonにちなんで命名された。
[松原 聰]
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