カミントン閃石(読み)かみんとんせんせき(その他表記)cummingtonite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カミントン閃石」の意味・わかりやすい解説

カミントン閃石
かみんとんせんせき
cummingtonite

カルシウムおよびナトリウムをほとんど含まない角閃(かくせん)石の一種。普通、繊維状あるいは細柱状結晶をなし、放射状集合をつくることもある。また、他の角閃石中に葉片状の結晶をなすこともある。鉄、マグネシウムに比較的富む広域変成岩、接触変成岩中に産することが多い。各種火成岩中にもしばしばみられる。変成マンガン鉱床中のものはマンガンに富み、マンガノカミントン閃石manganocummingtoniteとよばれる別種である。アメリカのマサチューセッツ州地名カミントンCummingtonにちなんで命名された。

松原 聰]


カミントン閃石(データノート)
かみんとんせんせきでーたのーと

カミントン閃石
 英名    cummingtonite
 化学式   (Mg,Fe)7Si8O22(OH)2
 少量成分  Mn
 結晶系   単斜
 硬度    6
 比重    3.2~3.5
 色     暗緑,灰緑,褐,白,灰
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「カミントン閃石」の解説

カミントンせんせき
カミントン閃石

cummingtonite

化学組成□Mg2Mg5Si8O22(OH)2鉱物。角閃石上族,(OH-F-Cl)族,Mg-Fe-Mn亜族に属する直閃石(直方晶系,空間群Pnma)・プロト直閃石(直方晶系,空間群Pnmn)と多形をなす。Mg2をMn2で置換されたものは,単斜末野閃石という。カルシウム角閃石やアルカリ角閃石とは高温で限定的に固溶し,低温で離溶((101),(100)離溶ラメラをもつ)。単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a~0.95nm, b~1.81, c~0.53, β~102°,単位格子中2分子含む。肉眼では淡緑~緑色,長柱状または針状結晶,しばしば針状あるいは繊維状結晶の集合体として産出。アスベスト状のカミントン閃石をアモサイト(amosite)やモンテサイト(montasite)と呼ぶことがある。比重3.2~3.4。薄片中の色は無色~淡緑,屈折率α1.63~1.65, γ1.65~1.68,光軸面(010),2Vz~65°~90°, c∧Z~15°~21°。多色性X・Y=無色,Z=淡緑色。カミントン閃石は角閃岩相の変成岩・斑れい岩や閃緑岩・デイサイトなどに広く産する。しばしばホルンブレンドと共生。まれに直閃石と共生することがある。米国マサチューセッツ州Cummingtonの地名に基づく。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む