日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルカロドン」の意味・わかりやすい解説
カルカロドン
かるかろどん
[学] Carcharodon
軟骨魚綱サメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属。現生種はホホジロザメC. carcharias1種で、全長6メートルに達する。化石は世界各地の古第三紀と新第三紀の地層から数種類発見されている。なかでも新第三紀中新世に多いカルカロドン・メガロドンC. megalodonは有名で、鋸歯(きょし)のある大きな歯から体長16メートルにも達したと考えられている。本種を含む中新世以前の化石種をカルカロクレスCarcharoclesとする意見もある。日本ではカルカロドン・メガロドンの歯の化石が古くから「天狗の爪」として知られている。
[籔本美孝]