コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

天狗の爪 テングノツメ

百科事典マイペディアの解説

天狗の爪【てんぐのつめ】

サメの歯の化石の俗称。一般に青灰色の三角形で光沢がある。第三紀カルカロドン(現在はカルカロクレスという)類のものが特に大きく,高さ15cmに及ぶ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

てんぐのつめ【天狗の爪】

漸新世から現世にかけて生息しているホオジロザメ属などのサメの歯の化石。とくに漸新世から鮮新世にかけての地層から出るカルカロドン・メガロドンCarcharodon megalodonが有名である。ホオジロザメ属(カルカロドン)は軟骨魚綱板鰓(ばんさい)亜綱ネズミザメ科の1属である。大きな正三角形に近い形の歯をもち,最も獰猛(どうもう)なサメとされている。カルカロドン・メガロドンは巨大なサメで少なくとも全長15mはあったと考えられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天狗の爪
てんぐのつめ

サメ類の歯の化石に対する日本におけるかつての呼称。日本の新生代古第三紀と新第三紀の地層からは多くのサメの歯の化石が産出するが、これらのうち、もっとも大きなカルカロドン・メガロドンは天狗の残したものと考えられていた。江戸時代の本草(ほんぞう)学者木内石亭(きうちせきてい)は『天狗爪石奇談』や『雲根誌』のなかで、これにまつわる多くの俗説を紹介している。藤沢の遊行(ゆぎょう)寺や江島(えのしま)弁天などではこの化石が「天狗の爪」として信仰の対象となっている。[籔本美孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android