普及版 字通 「カン・そそぐ・ひたす」の読み・字形・画数・意味
21画
[字訓] そそぐ・ひたす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(かん)。〔説文〕十一上に川の名とするが、・浸の意に用いる。祭祀・儀礼のとき、鬯酒(ちようしゆ)(香酒)をそそぐことを鬯という。
[訓義]
1. そそぐ、ひたす、くむ、のむ。
2. 酒を酌んでそそぐ、礼(かんれい)、酒を献ずる。
3. 木、木むら、叢。
4. と通じ、うれえる。款と通じ、ねんごろ。と通じ、なれる。
5. 川の名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ソソク・アラフ・アツマル・モトモ・ヒタス・オホカリ・ウルフ・ススク・ホドコス・フカシ・イル・コムラ 〔字鏡集〕 ソソク・ヒタス・タダヨフ・ススク・アラフ・ウルフ・フカシ・オホリ・アツム・アツマル・コムラ・オドロク・ホドコス・シク・モトム・ノム・イル・モトモ
[語系]
・kuanは同声。〔説文〕一上に「は祭なり」とあり、〔礼記、礼器〕に「には鬱鬯(うつちやう)を用ふ」とあって、鬯酒をそそぐ。敢kamはその鬯酌を示す字で、嚴(厳)の初文である。
[熟語]
▶・園▶・花▶・▶・畦▶・濡▶・植▶・浸▶・水▶・洗▶・▶・澡▶・叢▶・地▶・注▶・鬯▶・頂▶・腸▶・暢▶・▶・仏▶・木▶・▶・沐▶・薬▶・輸▶・沃▶・流▶・礼▶
[下接語]
・・澆・膏・賜・酒・集・浸・斟・水・澡・沃
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報