カンバン(読み)かんばん(英語表記)Guðmundur Kamban

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンバン」の意味・わかりやすい解説

カンバン
かんばん
Guðmundur Kamban
(1888―1945)

アイスランド劇作家、小説家。レイキャビークの近くで生まれる。ギムナジウムを終えるとコペンハーゲンに渡り、哲学文学を学ぶ。初めシグルヨウンソンの影響を受けロマンチックなドラマを書き、『ハッダ・パッダ』Hadda Padda(1914)は王立劇場で成功、批評家ブランデスに激賞された。ニューヨークに2年滞在ののち、社会批判的なドラマや小説を書き、晩年には歴史小説の傑作を残した。第二次世界大戦の終わりごろ、ナチスシンパと誤解され、レジスタンス一員によって射殺された。

[谷口幸男]

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