かんむり座(読み)かんむりざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かんむり座」の意味・わかりやすい解説

かんむり座
かんむりざ / 冠座

初夏ころ、ほぼ天頂に見える星座。数個の星がくるりと小さな半円形を描いており、王冠のイメージは連想しやすい。いて座の南に「南のかんむり座」があるため、正式には「北のかんむり座」という。ギリシア神話では、酒神ディオニソスがクレタ島の王女アリアドネに贈った美しい宝冠とされている。日本でも半円形のカーブは親しまれていて「鬼の釜(かま)」「長者の釜」「首飾り星」などの名が伝えられている。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かんむり座」の意味・わかりやすい解説

かんむり座
かんむりざ
Corona Borealis

冠座。概略位置は赤経 15時 40分,赤緯 30°。7月の宵に南中する北天星座北冠 (きたのかんむり) ともいう。主星ゲンマ (真珠) で 2.2等星。

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