冠座(読み)カンムリザ(英語表記)Coronae Borealis

デジタル大辞泉 「冠座」の意味・読み・例文・類語

かんむり‐ざ【冠座】

北天の小さな星座。7個の星が半円形に並び、冠状をなす。7月中旬の午後8時ごろ南中し、天頂付近に見える。へっつい星。学名ラテン〉Coronae Borealis

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精選版 日本国語大辞典 「冠座」の意味・読み・例文・類語

かんむり‐ざ【冠座】

  1. 北天の星座。うしかい座ヘルクレス座にはさまれる。二等星主星数個の四等星が半円形に並ぶ。南天の「南のかんむり座」に対して、「北のかんむり座」ともいう。鬼の釜(かま)

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改訂新版 世界大百科事典 「冠座」の意味・わかりやすい解説

かんむり(冠)座 (かんむりざ)
Coronae Borealis

略号CrB。北天の小星座。7個の星が王冠を連想させる美しい半円形に並びひと目でそれとわかる。α星はゲンマ真珠)とも呼ばれる。アラビア名はアルフェカで欠け皿の意味である。明るさは2.3等,スペクトル型A0のクリーム色の星である。望遠鏡での観測では,この星は分光連星でアルゴル型の変光星であるが,明るさはほとんど変化しないので肉眼ではわからない。日本ではこの星は初夏の天頂に昇りつめるが,〈太鼓星〉〈へっつい星〉〈長者かまど〉〈鬼のかま〉などの和名がある。ギリシア神話ではナクソス島に捨てられた王女アリアドネをなぐさめるために,酒神ディオニュソスがその頭上に載せた黄金の冠という。ε星の南東には,回帰新星かんむり座T星,冠の中央部には不規則変光星のかんむり座R星がある。概略位置は赤経15h40m,赤緯30°。午後8時の南中は7月中旬。
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百科事典マイペディア 「冠座」の意味・わかりやすい解説

かんむり(冠)座【かんむりざ】

7月中旬の夕方,天頂近くに見える星座。7個の星が半円形を描く。α星はゲンマ。和名太鼓星。ギリシア神話の王女アリアドネの宝冠を象徴。

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