カンラン科(読み)カンランか(その他表記)Burseraceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンラン科」の意味・わかりやすい解説

カンラン科
カンランか
Burseraceae

双子葉植物ミカン目の1科。新旧両大陸の熱帯亜熱帯を中心に 16属 500種ほどがある。高木または低木で,葉は互生し,多くは羽状複葉である。バルサムなどの樹脂を含むものが多い。花は小さく,密に集って円錐または総状の花序 (→総状花序 ) をつくる。個々の花は3~5弁で底部ミカン科と同様の花盤がある。おしべも3~5本,ときに2輪で6~12本ある。子房は上位,2~5室に分れ各室に2個の胚珠がある。日本に自生種はないが,中国大陸原産のカンラン (橄欖)が西南日本や琉球列島で植えられている。

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世界大百科事典(旧版)内のカンラン科の言及

【カンラン(橄欖)】より

…高さ数mから20m,時に30mになるカンラン科の常緑樹木で,インドシナから中国南部に分布する。果実が食べられるので中国や台湾で栽培され,鹿児島,沖縄地方にも植えられていることがある。…

※「カンラン科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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