20世紀西洋人名事典 「カートボネガット」の解説
カート(Jr.) ボネガット
Jr. Kurt Vonnegut
1922.11.11 -
米国の小説家,劇作家。
インディアナ州インディアナポリス生まれ。
第二次大戦に従軍し、ドイツ軍の捕虜となる。1950年より創作に専念し、’52年反ユートピア小説「プレイヤー・ピアノ」でデビュー。’61年第二次大戦中二重スパイとなった劇作家の自伝「母なる夜」、同年SF的奇想あふれる「タイタンの妖女」など次々と傑作を発表。いずれも奇想天外なストーリーで人間の愚かさ、醜さを風刺したもので、シニカルでペシミスティックな語り口、単純で短い文章、ブラック・ユーモアが特徴。’84年国際ペン大会で来日。他の作品に「猫のゆりかご」(’63年)、「チャンピオンたちの朝食」(’73年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報