か焼(読み)かしょう(その他表記)calcination

日本大百科全書(ニッポニカ) 「か焼」の意味・わかりやすい解説

か焼
かしょう / 煆焼
calcination

原料物理的または化学的変化をおこさせて、その性質を変えるために赤熱、あるいはそれ以上の温度で原料を加熱する熱処理のことをいう。たとえばボーキサイト煆焼は水を除き、その後におこる焼成収縮の比較的ないような物質をつくることであり、これに対し藍晶石(らんしょうせき)を煆焼すると、そのときおこる変化は化学的ではなく、ムライトクリストバライトが生成される鉱物学的な変化である。セラミック工業(窯業)での煆焼とは、原料を成形する前に有機物を除いたり、結合水を除くために加熱することをいう。粘土ではシャモット焼粉(しょうふん))をつくるために行ったりする。

[素木洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「か焼」の意味・わかりやすい解説

【か】焼【かしょう】

工業的加熱操作の一つで,物質を熱して水その他の揮発成分を除くこと。製錬の予備処理として鉱石を加熱したり,粘土から結晶水を除くために加熱するなど。
→関連項目竪窯

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