コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

藍晶石 らんしょうせきcyanite; kyanite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

藍晶石
らんしょうせき
cyanite; kyanite

Al2SiO5 の組成をもつ白あるいは青の正ケイ酸塩鉱物。三斜晶系。紅柱石 (斜方晶系) ,ケイ線石 (斜方晶系) と同質多形アルミニウム-酸素八面体が一つの稜を共有して鎖をつくり,鎖間はケイ素,アルミニウムなどによって結合されている。この鎖間アルミニウムは6配位 (紅柱石では5配位,ケイ線石では4配位) で,わずかに鉄(III),クロム(III)により置換されうる。板状または端面を欠く長柱状結晶。{100}で集片双晶を示すことが多い。硬度の異方性が大きく,結晶面により4~7と変化する。比重 3.53~3.65。高圧条件下で安定。泥質岩起源の低温ないし中温の高圧型広域変成岩に特徴的に産する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

らんしょう‐せき〔ランシヤウ‐〕【藍晶石】

アルミニウム珪酸塩(けいさんえん)鉱物。青灰色でガラス光沢があり、板状または四角柱状の結晶。三斜晶系。結晶面の方向により硬度が異なるので二硬石ともいう。紅柱石珪線石多形の関係にあり、高圧のもとでできた結晶片岩中に産する。カイヤナイト。カヤナイト。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

らんしょうせき【藍晶石】

アルミニウムのケイ酸塩鉱物の一。三斜晶系。板状または端の欠けた長柱状。青色で、ときに緑・灰白色、ガラス光沢がある。方向によって硬度が異なるので二硬石ともいう。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

藍晶石
らんしょうせき
kyanite

ネソ珪酸(けいさん)塩鉱物の一つ。板状あるいは四角柱状の結晶で、低温・高圧の条件でできた広域変成岩から石英、灰簾(かいれん)石、ソーダ雲母(うんも)などと産する。紅柱石および珪線(けいせん)石と同質異像。広域変成岩中の紅柱石結晶の芯(しん)の部分に藍晶石がみられることがある。これは、いったんできた藍晶石があとで低圧の変成作用を受けたとき、結晶の周囲から低圧で安定な紅柱石に転移してしまったからであり、十分に転移しきれないうちに反応が止まると藍晶石が芯のほうに残るのである。また、藍晶石はしばしば白雲母(しろうんも)に交代されていることもある。二方向に完全な劈開(へきかい)がほぼ直交するが、二つの劈開面上で硬度が著しく異なり、二硬石の異名をもつ。学名は青を意味するギリシア語に由来する。[松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

藍晶石の関連キーワード藍晶石珪線石型変成相系列藍晶石(データノート)高圧中間型変成相系列ガルベンシィフェルバロウ型変成相系列バロウ型累進変成帯プルマス岩化過程グロスパイダイトエクロジャイトパッキング指数ケイ酸塩鉱物ベッケの系列自形変晶系列ストレス鉱物江蘇(省)ベルリン石飛騨変成帯結晶化系列小藤文治郎ソンダル岩

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android