デジタル大辞泉
「藍晶石」の意味・読み・例文・類語
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らんしょう‐せきランシャウ‥【藍晶石】
- 〘 名詞 〙 アルミニウムの珪酸塩鉱物。藍(あい)色または淡色で、半透明、ガラス光沢がある。三斜晶系。柱状結晶。結晶片岩・片麻岩中に産する。結晶軸の方向により硬度が変わるため二硬石ともいう。〔鉱物字彙(1890)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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らんしょうせき
藍晶石
kyanite ,cyanite
化学組成Al2SiO5の鉱物。三斜晶系,空間群, 格子定数a0.71262nm, b0.78520, c0.55724,α89.99°, β101.11°, γ106.03°, 単位格子中4分子含む。板状,端面を欠く長柱状,(100)で集片双晶。劈開{100}完全,{010}良好。裂開{001}。硬度は(100)上でc軸方向に4~5,直角方向に6~7,(010)上で7と異方性が強く二硬石の名あり。比重3.53~3.65。青~白,緑,黄,桃色,薄片中無色~淡青色,多色性弱,屈折率α1.712~1.718, β1.721~1.723, γ1.727~1.734, c∧Z≒30°, 2Vx82°, 光分散弱r>v。Al-O八面体が稜共有で鎖をつくり,Si, Alがそれらをつないだ構造。AlはわずかにFe3+, Cr3+に置換される。広域変成岩の高圧型および中圧型の比較的低温部,泥質岩およびAlに富む苦鉄質岩(角閃岩,エクロジャイトなど)に出現。高圧変成岩帯のペグマタイト脈に産することもある。
執筆者:端山 好和・高須 晃

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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藍晶石
らんしょうせき
kyanite
ネソ珪酸(けいさん)塩鉱物の一つ。板状あるいは四角柱状の結晶で、低温・高圧の条件でできた広域変成岩から石英、灰簾(かいれん)石、ソーダ雲母(うんも)などと産する。紅柱石および珪線(けいせん)石と同質異像。広域変成岩中の紅柱石結晶の芯(しん)の部分に藍晶石がみられることがある。これは、いったんできた藍晶石があとで低圧の変成作用を受けたとき、結晶の周囲から低圧で安定な紅柱石に転移してしまったからであり、十分に転移しきれないうちに反応が止まると藍晶石が芯のほうに残るのである。また、藍晶石はしばしば白雲母(しろうんも)に交代されていることもある。二方向に完全な劈開(へきかい)がほぼ直交するが、二つの劈開面上で硬度が著しく異なり、二硬石の異名をもつ。学名は青を意味するギリシア語に由来する。
[松原 聰]
藍晶石(データノート)
らんしょうせきでーたのーと
藍晶石
英名 kyanite
化学式 Al2SiO5
少量成分 Fe,Cr
結晶系 三斜
硬度 4~7.5*
比重 3.5~3.8
色 淡青,青緑,淡桃
光沢 ガラス
条痕 白
劈開 二方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
その他 *方向によって著しく異なる
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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藍晶石
らんしょうせき
cyanite; kyanite
Al2SiO5 の組成をもつ白あるいは青の正ケイ酸塩鉱物。三斜晶系。紅柱石 (斜方晶系) ,ケイ線石 (斜方晶系) と同質多形。アルミニウム-酸素八面体が一つの稜を共有して鎖をつくり,鎖間はケイ素,アルミニウムなどによって結合されている。この鎖間アルミニウムは6配位 (紅柱石では5配位,ケイ線石では4配位) で,わずかに鉄(III),クロム(III)により置換されうる。板状または端面を欠く長柱状結晶。{100}で集片双晶を示すことが多い。硬度の異方性が大きく,結晶面により4~7と変化する。比重 3.53~3.65。高圧条件下で安定。泥質岩起源の低温ないし中温の高圧型広域変成岩に特徴的に産する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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