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結合水(読み)けつごうすい(英語表記)bound water

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

結合水
けつごうすい
bound water

生体組織に含まれる水の一部は,蛋白質分子,親液コロイド粒子などの成分物質と強く結合しているため,乾燥されにくく,氷点で凍結しない。これを結合水という。自由水と異なり,溶媒としての作用がない。

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世界大百科事典 第2版の解説

けつごうすい【結合水 bound water】

結晶,水溶液,ゲル,生体組織,土壌などの水を含む系において,その成分になんらかの結合をした水を結合水とよぶ。結合水に対し,通常の水を自由水free waterとよぶことがある。結合水と自由水との定性的な違いは,なんらかの結合という束縛の影響で,結合水のほうが自由水より凍りにくいとか,蒸発しにくい,あるいは乾燥しにくいといった点にある。これは,上記の水を含む系の中の一部または全部の水が結合水となり,通常の水とは異なる物理的・熱力学的性質(構造,圧縮率,沸点,融点,蒸気圧,熱容量など)を示すことによる。

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大辞林 第三版の解説

けつごうすい【結合水】

結晶中・生体内・土壌・木材中などに含まれている水のうち、それらの構成分子と水素結合などにより結びついている水。水和水・結晶水・吸着水・親水コロイドに結合した水などがある。 → 自由水

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

結合水
けつごうすい
bound water

生体、土壌などに含まれる水のなかで、濾過(ろか)や風乾のような簡単な操作では除去できない水をいう。それらの構成分子あるいは結晶と、水素結合以上の強い相互作用で引き付けられている水と考えられている。結晶水や親水コロイドの安定化に寄与する水が例である。鉱物では、粒子間に物理吸着した水も簡単な操作では除去されないことがあり、現象的には結晶水との区別は困難である。なお、結合水に対して、除去が容易で移動が自由な水を自由水という。[岩本振武]

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