ガス化脱硫(読み)ガスカダツリュウ

化学辞典 第2版 「ガス化脱硫」の解説

ガス化脱硫
ガスカダツリュウ
gasification desulfurization

重質油部分酸化により高温でガス化し,合成ガスを製造するプロセスにおいて,発生する硫化水素を物理的または化学的に吸収して除去する方法.主要なガス化方式には,テキサコ法シェル法とがある.硫化水素の除去には,省エネルギー型で高圧でのガス精製能力にすぐれている物理吸収法がおもに採用され,メタノールポリエチレングリコール=ジメチルエーテル溶媒に用いる.化学吸収法では,アミン系化合物が使用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガス化脱硫」の意味・わかりやすい解説

ガス化脱硫
ガスかだつりゅう
gasified desulfurization

重油の脱硫法の一種で,減圧残油を部分酸化または水素化分解してガス化し,不純物硫黄を硫化水素として除去する方法。直接脱硫法に比べて脱硫率が高いが,脱硫後に産出される燃料ガスが大量で低カロリーであるため,適用制約がある。また最近では,減圧残油を熱分解し軽質油を回収するとともに,副生する石油コークスをガス化脱硫する方法 (フレキシコーキング法) も実用化されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む