改訂新版 世界大百科事典 「ガバルニ」の意味・わかりやすい解説 ガバルニPaul Gavarni生没年:1804-66 フランスの石版画家,素描家。本名シュバリエSulpice-Guillaume Chevalier。パリに生まれ,1830年ころから《モード》誌や《シャリバリ》誌などに8000点近いファッション版画,風俗版画を発表し,当代パリの歓楽の巷に群がる浮かれ女や遊民を題材とした優美なデッサンと才気ある詞書(キャプション)が評判となった。ロンドン旅行後,50年ころから作風に辛辣な写実性が加わり,下層階級を扱った風刺の強いものを描いた。執筆者:小勝 礼子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガバルニ」の意味・わかりやすい解説 ガバルニGavarni, Paul [生]1804.1.13. パリ[没]1866.11.24. パリフランスの版画家,水彩画家。特に社会的風刺画家として著名。本名 Guillaume Sulpice Chevalier。最初コンセルバトアール・デザール・エ・メティエに学び,絵は趣味として描いたが版画アルバムの出版を始め,やがて世間に認められる。『レ・ロレット』 (1841~43) など,女性の主題を得意として風刺的石版画を発表。『シャリバリ』紙に寄稿し,1847~51年ロンドンに滞在して同地の新聞にも寄稿。帰国後,『パリ』紙に『仮面と表情』 (52~53) のシリーズを連載した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by