ガンカモ類(読み)がんかもるい(その他表記)waterfowl

翻訳|waterfowl

改訂新版 世界大百科事典 「ガンカモ類」の意味・わかりやすい解説

ガンカモ(雁鴨)類 (がんかもるい)
waterfowl

カモ目カモ科Anatidaeに属する鳥の総称ハクチョウ類,ガン類,カモ類などよりなり,現生のものは約146種に分類される。南極と砂漠地帯を除いた地域に広く分布している。くちばしはおおむね平たく,その内側の縁に角質の櫛歯(くしば),あるいは鋸歯様のものがある。舌が分厚い。体の表面には綿羽がたくさんはえており,脂腺も発達している。あしゆびには水かきをもつ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガンカモ類」の意味・わかりやすい解説

ガンカモ類
ガンカモるい
Anatidae; geese, ducks, swans, waterfowls

カモ目カモ科の鳥の総称。ガンカモ目ガンカモ科とすることもある。水禽類ともいう。約 170種からなる水鳥で,全世界に広く分布する。沿岸海域から内陸河川湖沼湿地,あるいは水域から遠くない草地や林などに生息し,ごく少数の種は外洋の島にも分布している。カモ科は従来,(1) カササギガン亜科,(2) ガン亜科,(3) カモ亜科の 3亜科に分類され,さらに (2)は,リュウキュウガモ族 18種,ガン族 21種に,(3)は,ツクシガモ族 20種,マガモ族 43種,ハジロガモ族 15種,バリケン族 13種,アイサ族 10種,オタテガモ族 9種に分類されていた。今日では,(1)は独立した科に移行し,そのほかはカモ科としてまとめられている。日本には 50種以上が分布する。(→ガンカモ

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