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がんのレーザー療法 がんのれーざーりょうほう

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家庭医学館の解説

がんのれーざーりょうほう【がんのレーザー療法】

レーザー療法とは
 レーザー光線は、レーザーメスとして、また、網膜剥離(もうまくはくり)を治療する光凝固術ひかりぎょうこじゅつ)、形成外科の皮膚形成術など、医療の各分野で広く応用されていますが、現在では、がんの治療に、内視鏡(ないしきょう)と併用する方法がとくに期待されています。
 治療法には、つぎの腫瘍焼灼法(しゅようしょうしゃくほう)と光線力学的治療法があります。
●腫瘍焼灼法
 内視鏡を用いることが多く、体内に挿入した内視鏡の管の先端から腫瘍に向けて、1cm以内の距離から、高出力のレーザー光線をくり返し照射します。がん細胞は加熱されて、たんぱく変性をおこし、乾燥し、炭化して焼き切られます。レーザーにはNd‐ヤグレーザー炭酸ガスレーザーが用いられます。
●光線力学的治療法(PDT)
 事前に、レーザー光線をあてると蛍光(けいこう)を発する光感受性(ひかりかんじゅせい)物質を静脈注射しておきます。光感受性物質には、がん細胞に集まりやすく、しかもがん細胞を殺す性質をもつヘマトポルフィリン誘導体(HpD)などが使われます。
 熱エネルギーの少ない低出力のアルゴン・ダイ・レーザーやエキシマ・ダイ・レーザーなどが用いられ、照射のとき発生する活性酸素の作用で、まわりの正常な細胞を傷つけずにがん細胞だけを攻撃できる利点があります。
◎どんながんに有効か
 腫瘍焼灼法のNd‐ヤグレーザーは肺がん食道がん胃がん、大腸(だいちょう)がん、膀胱(ぼうこう)がん、子宮頸(しきゅうけい)がんなど、炭酸ガスレーザーは脳腫瘍(のうしゅよう)、喉頭(こうとう)がん、舌(ぜつ)がん、子宮頸がんなどの治療に用いられます。
 光線力学的治療法も応用範囲は広く、とくに肺がん、食道がん、膀胱がんの治療に多く用いられています。早期がんで転移(てんい)のない場合にとくに治癒率(ちゆりつ)が高くなりますが、手術が不可能なとき、手術前に病巣を縮小しておきたいとき、進行がんで全身状態の改善に役立てたいときなどにも有効です。

出典|小学館
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