最新 地学事典 「キッドストン鉱山」の解説
キッドストンこうざん
キッドストン鉱山
Kidston mine
オーストラリアのクイーンズランド州,ケアンズの南西260kmにある金鉱山。原生代中期変成岩類・シルル~デボン紀の花崗閃緑岩・石炭~ペルム紀の珪長質貫入岩類などが分布。鉱床は変成岩と花崗閃緑岩の接触部に形成された電気石角礫パイプを母岩とする熱水鉱床。角礫岩形成後の珪長質岩脈に伴う鉱化作用が,主に崩落角礫部に浸潤して漏斗状の主鉱体を形成。角礫の基質やシート状の石英・方解石・アンケライト・硫化物組合せの鉱石に自然金を含む。硫化物は黄鉄鉱・磁硫鉄鉱・閃亜鉛鉱・黄銅鉱・輝水鉛鉱のほか,ビスマス・テルル鉱物を含む。銀鉱物を認めない。鉱量3,600万t, Au1.74ɡ/t, Ag2.11ɡ/t(1990)。1907年から小規模に採掘。クリギング法による採掘の合理化,CIP法による低品位鉱大量処理が可能となり84年から再開発。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

