日本大百科全書(ニッポニカ) 「キバナウツギ」の意味・わかりやすい解説
キバナウツギ
きばなうつぎ / 黄花空木
[学] Weigela maximowiczii (Moore) Rehd.
スイカズラ科(APG分類:スイカズラ科)の落葉低木。高さ1、2メートル。5~7月、枝の先端に1、2花を開く。子房は下位、2室で、円柱形。果実は裂開し、一側に狭い翼のある種子をつける。花の色、集葯雄蕊(しゅうやくゆうずい)、萼(がく)裂片が合着することなどから、ウコンウツギ属に似るが、胚珠(はいしゅ)のつき方、子房や果実の形態から、タニウツギ属に属する。名は、花が淡黄色のウツギの意味である。日本特産種で、東北地方南部から中部地方に分布し、山地の比較的高い所(1500~2000メートル)に生える。
[福岡誠行 2021年12月14日]