普及版 字通 「キ・もとる」の読み・字形・画数・意味
8画
[字訓] もとる
[字形] 形声
声符は(危)(き)。に不安定なものの意がある。〔子、賦〕に「詩」があり、「天下治まらず、ふ詩を陳(の)べん」とは、奇異激切の語をなす意。また〔詩、大雅、皇矣〕「四方以て拂(もと)る無し」の〔箋〕に「拂はほのごとし」とあり、払戻の意とする。〔淮南子、斉俗訓〕に「爭うて辯を爲す」とあるのは弁。〔春秋、僖九年〕「晉侯、卒(しゆつ)す」を〔公羊伝〕に「」に作り、・は通用の字である。
[訓義]
1. もとる、あやしい、はげしい。
2. よる、かさなる。
3. ・と通じる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ナク・モトル
[熟語]
▶・瑣▶・詩▶・辞▶・常▶・侘▶・誕▶・得▶・弁▶
[下接語]
・倔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報