キャンピングカー(読み)きゃんぴんぐかー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャンピングカー」の意味・わかりやすい解説

キャンピングカー
きゃんぴんぐかー

キャンプ用の設備をもった自動車の日本での呼称。その種類は多く、大型バスの車内を家庭のように仕立てたモービルホーム、家庭のような設備をもつハウストレーラー、中・小型商用車(ライトバン)の中に簡易宿泊設備を施したキャンパーなどがある。中・小型ライトバンをベースにしたキャンパーでは、室内の狭苦しさを回避するために、目的地で屋根上方に高く延ばせるものや、車体の横からテントを引き出して部屋を広げられるものなどもある。また中・小型トラックやジープ型の多目的四輪駆動車の荷台に着脱式の宿泊室を搭載したものもある。なお自動車によるいわゆるオートキャンプ本場はアメリカであるが、日本でもレジャー時代を迎えて盛んになりつつある。

[高島鎮雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャンピングカー」の意味・わかりやすい解説

キャンピング・カー

居住設備のある自動車で,旅行,住居などの目的に利用される。キャンピング・カーは日本でつくられた言葉で,アメリカではキャンパー Camperという。自走式と被牽引式とがあり,自走式はモータ・ホームと呼ばれ,中型,大型の貨客兼用車貨物車の荷室,荷台を改造して寝台やキッチンなどの居住施設を施したもの。おもに長距離の自動車旅行やキャンプに利用される。被牽引式はトレーラ・ハウスと呼ばれ,トレーラの車台に居住設備を載せたもので,比較的小型のものから,住居としての設備一切を備えた大型のものまである。レジャー用としても利用されるが,欧米,特にアメリカでは,大型のものは移動式住居として居住専用に利用される。欧米では 1960年代から普及しはじめたが,日本でもレジャーのアウトドア指向の高まりとともに自動車を利用してのオートキャンプ人口がふえた。しかし,キャンピング・カー自体は,交通事情や比較的高価であることなどから一般化するにいたっていない。

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