普及版 字通 の解説
24画
[字訓] いたむ・くるしむ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
聿(いつ)+(ひよく)+血。〔説文〕五上に「傷痛なり」とし、声とするが、声が異なる。また聿・に従うことについても、説明がない。聿は津液を出すような針。その針をもつ形。は文身の文様。女子は両乳をモチーフとするので、乳房をめぐらす文身がの形となる。文身として×を加えるものは爽・爾、を加えたものは(せき)。みな婦人文身の美をいう字。死喪のときに、祓除のため絵身として朱を以て加えるが、生者にも通過儀礼の際などに加えることがあった。血はその際の出血を示す。すなわちは入墨の際の傷痛をいう字である。
[訓義]
1. いたむ、くるしむ。入墨の際の傷痛をいう。
2. 心うれえる、かなしむ。
[熟語]
傷▶・然▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報