キリシタン奉行(読み)キリシタンブギョウ

精選版 日本国語大辞典 「キリシタン奉行」の意味・読み・例文・類語

キリシタン‐ぶぎょう‥ブギャウ【キリシタン奉行】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府の職名の一つ。キリシタンの捜査、取締に任じたもの。島原の乱後の寛永一七年(一六四〇)はじめて置かれた。はじめ大目付一名が兼任したが、のち定員二名となり、他の一名は作事奉行もしくは普請奉行から選ばれた。また、宗門改役(しゅうもんあらためやく)と呼ばれ、配下には与力六騎、同心三〇人が付けられた。→宗門改役
    1. [初出の実例]「一前々切支丹宗門之者果候はは、死骸は塩詰に仕差置、切支丹奉行差図次第に可仕事」(出典:徳川禁令考‐前集・第三・巻二六・貞享四年(1687)六月二二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android