デンマークの小説家。牧師の家に生まれたが、ブランデスらの影響で無神論的ヒューマニストとなってキリスト教を棄(す)てる。古代ゲルマン精神やゲーテの崇拝家として『一理想主義者』(1878)、『ゲルマン族の弟子』(1882)などの小説、古典的な色彩の濃い悲劇『ブリュンヒルデ』(1884)その他の劇を書いたが、彼の精神的彷徨(ほうこう)はまだやまず、ドストエフスキーにひかれたり、仏教に凝ったりする。小説『ミンナ』(1889)、『カマニタの巡礼』(1906)、『世界放浪者たち』(1910)などがその後の代表作である。1917年、同じデンマークの小説家ポントピダンとともにノーベル文学賞を受賞した。
[山室 静]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...