デジタル大辞泉
「ギェレルプ」の意味・読み・例文・類語
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ギェレルプ
ぎぇれるぷ
Karl Gjellerup
(1857―1919)
デンマークの小説家。牧師の家に生まれたが、ブランデスらの影響で無神論的ヒューマニストとなってキリスト教を棄(す)てる。古代ゲルマン精神やゲーテの崇拝家として『一理想主義者』(1878)、『ゲルマン族の弟子』(1882)などの小説、古典的な色彩の濃い悲劇『ブリュンヒルデ』(1884)その他の劇を書いたが、彼の精神的彷徨(ほうこう)はまだやまず、ドストエフスキーにひかれたり、仏教に凝ったりする。小説『ミンナ』(1889)、『カマニタの巡礼』(1906)、『世界放浪者たち』(1910)などがその後の代表作である。1917年、同じデンマークの小説家ポントピダンとともにノーベル文学賞を受賞した。
[山室 静]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ギェレルプ
Gjellerup, Karl Adolph
[生]1857.6.2. ロホルテ
[没]1919.10.11. クロッチェ
デンマークの小説家。牧師の子として生れ,神学を学んだが,ダーウィニズムなどの影響で無神論者を自認するようになり,初め自然主義作家として立ったが,のちゲーテ風の理想主義に近づき,ショーペンハウアー,シラー,ワーグナー,インド思想,仏教などに傾倒するなど思想的遍歴を重ねた。 1917年ポントピダンとノーベル文学賞を分け合った。代表作『一理想家』 En Idealist (1878) ,『ミンナ』 Minna (89) ,『カマニータの巡礼』 Pilgrimen Kamanita (1906) など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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