デンマークの小説家。牧師の家に生まれたが、ブランデスらの影響で無神論的ヒューマニストとなってキリスト教を棄(す)てる。古代ゲルマン精神やゲーテの崇拝家として『一理想主義者』(1878)、『ゲルマン族の弟子』(1882)などの小説、古典的な色彩の濃い悲劇『ブリュンヒルデ』(1884)その他の劇を書いたが、彼の精神的彷徨(ほうこう)はまだやまず、ドストエフスキーにひかれたり、仏教に凝ったりする。小説『ミンナ』(1889)、『カマニタの巡礼』(1906)、『世界放浪者たち』(1910)などがその後の代表作である。1917年、同じデンマークの小説家ポントピダンとともにノーベル文学賞を受賞した。
[山室 静]
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