クミスクチン(その他表記)cumisctin
Orthosiphon aristata (Bl.)Miq.(=O. stamineus Benth.)

改訂新版 世界大百科事典 「クミスクチン」の意味・わかりやすい解説

クミスクチン
cumisctin
Orthosiphon aristata (Bl.)Miq.(=O. stamineus Benth.)

シソ科多年草。長く伸び出るおしべが,ネコのひげのように見えるのでマレー語クミス(ひげ)クチン(ネコ)と呼ばれ,ネコノヒゲの和名もある。高さ30cmから2mになる。茎は四角柱形をし,基部はやや木化する。卵形鋸歯のある葉を対生し,茎の頂端部に総状の花序を出し,なん段も輪状に花をつけ,下部から順次咲き上がっていく。花冠は白または帯紫色で長さ1~1.5cm,おしべは4本で,花冠より2cmほどつき出す。インドから東南アジア,オーストラリア,太平洋諸島に広く分布する。日本では観賞用に温室で栽培されることもある。インドネシアの有名な民間薬で,葉にオルソシフォニンを含み,単独でまたは他の生薬と配合して,腎臓炎水腫尿路結石マラリア,糖尿病などに広く用いられる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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