クモマナズナ(読み)くもまなずな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クモマナズナ」の意味・わかりやすい解説

クモマナズナ
くもまなずな / 雲間薺
[学] Draba sakuraii Makino var. nipponica (Makino) Takeda
Draba nipponica Makino

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の多年草。茎は叢生(そうせい)し高さ5~15センチメートル。根際の葉は倒披針(とうひしん)形で先は鈍く、両面に星状毛があり、縁(へり)に鋭い鋸歯(きょし)がある。茎葉は披針形で鋸歯が2、3ある。花期は6、7月、花弁白色で先端はへこむ。果実は広線形でややねじれ、果柄は無毛である。本州中部の高山岩場に生える。トガクシナズナD. Sakuraii Makino var. Sakuraiiはこれより毛が多く、果柄にも毛があり、中部地方北部の山地に生える。

[小林純子 2020年11月13日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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