クラウンガラス(その他表記)crown glass

翻訳|crown glass

デジタル大辞泉 「クラウンガラス」の意味・読み・例文・類語

クラウン‐ガラス(crown glass)

ガラスうち塩基性成分がアルカリおよびアルカリ土類であるもの。ソーダガラスカリガラスなど。フリントガラスに比べ屈折率分散能が小さい。窓ガラスを作る際に球状クラウン状)に吹いて広げたことから名づけられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「クラウンガラス」の意味・読み・例文・類語

クラウン‐ガラス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] crown glass ) ケイ酸塩ガラスのうち塩基成分がアルカリ金属アルカリ土類金属であるガラス。鉛を含まないふつうのガラスをいい、屈折率、分散能ともに小さい。ソーダ石灰ガラスカリ石灰ガラスなど。クラウン。〔稿本化学語彙(1900)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「クラウンガラス」の意味・わかりやすい解説

クラウンガラス

光学ガラスのうち酸化鉛を含まない組成のガラス。→フリントガラス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラウンガラス」の意味・わかりやすい解説

クラウンガラス
crown glass

クラウン法 (手吹法) で製造したガラスの呼称。現在では特に光学ガラスの1種として用いられている。比較的屈折率が小さく分散能の小さい光学ガラスで,アッベ数 50以上のものをいう。用途は電球,ケイ光灯管,真空管など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「クラウンガラス」の意味・わかりやすい解説

クラウンガラス
crown glass

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラウンガラス」の意味・わかりやすい解説

クラウンガラス
くらうんがらす

ソーダ石灰ガラス

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクラウンガラスの言及

【光学ガラス】より

…研磨材には,酸化セリウム,酸化ジルコニウム,べんがら(酸化鉄),酸化クロムなどが使用される。現在製造されている光学ガラスは200種以上に及ぶが,組成を大別すると,成分中にPbOを含まないクラウンガラス系と,それを含むフリントガラス系の古典的組成のもの,すなわちクラウン系(SiO2‐B2O3‐R2O R=Na,K),フリント系(SiO2‐R2O‐PbO),バリウムフリント系(SiO2‐BaO‐PbO),バリウムクラウン系(SiO2‐B2O3‐BaO)があり,ほかに希土類とくにランタンを多く含有するランタン系,さらにリン酸塩系,フッ化物含有系などの特殊組成もある。図に光学ガラスの種類を屈折率とアッベ数の関係で示す。…

※「クラウンガラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android