最新 地学事典 「クリオプラネーション」の解説
クリオプラネーション
cryoplanation
周氷河地域での地形の削剝・平坦化作用。K.Bryan(1946)提唱。年中,強力な凍結融解作用(霜食)を受ける地域(例,チベット高原)では,凍結破砕による岩屑の生産・移動が激しく,地表は角礫の散らばる平坦地となる。平坦化が進むと,斜面上部で20°~30°, 斜面下部から谷底で5°以下の傾斜をもつ波状のなだらかな地形が形成。平坦化されるのは凍結・融解を繰り返す周氷河地帯なので,一般の侵食基準面の変化とは無関係に一定の気候条件下で強く働く。日本では,高山地帯や北海道北部などでこの現象がみられる。宗谷岬周辺にみられる周氷河皿状地は,最終氷期の寒冷気候下でクリオプラネーションによって形成された地形で,現在は新しいV字谷に刻まれ始めている。
執筆者:小池 一之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

