クリックケミストリー(その他表記)click chemistry

デジタル大辞泉 「クリックケミストリー」の意味・読み・例文・類語

クリック‐ケミストリー(click chemistry)

有機化合物の合成方法の一つ。材料となる物質に互いに結合しやすい官能基を導入し、結合反応を進める。1998年、シャープレスアルキンアジ化物付加反応を利用する手法提唱メルダル触媒として常温で反応を進めることに成功。ベルトッツィが生体内で機能する反応を開発した。2022年、3人はこれらの業績により、ノーベル化学賞を受賞した。

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化学辞典 第2版 「クリックケミストリー」の解説

クリックケミストリー
クリックケミストリー
click chemistry

化学反応のなかでも簡単・速い・高収率・副生成物が少ないという条件を満たす反応群.名称は,クリックするように簡単に結合できるというイメージに由来する.代表的な反応は,アジド基アルキン基が銅触媒の存在下で結合する銅(I)触媒アジド-アルキン環化付加反応.この反応は,複雑な条件を必要とせず水中でも進行し,生成物が安定で精製が容易という特徴がある.クリックケミストリーの反応は,生体分子修飾や医薬品開発,材料科学など幅広い分野で利用されている.たとえば,タンパク質DNA特定の化学タグを付けることで,細胞内の動きを追跡する研究にも使われている.クリックケミストリーの概念を提唱したK.B. Sharpless(シャープレス)らは,その功績により2022年にノーベル化学賞を受賞した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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