日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジ化物」の意味・わかりやすい解説 アジ化物あじかぶつazide アジド基N3をもつ有機化合物RN3。アジドともいう。Rとしてアルキル基CnH2n+1-(略号はR')、アシル基R'CO-、スルホニル基R'SO2-などがある。ハロゲン化物RXとアジ化ナトリウムNaN3との反応により合成されることが多い。 RX+NaN3―→RN3+NaX その構造はのように書き表される。不安定な爆発性のある化合物で、熱または光により窒素ガスを放出し反応性の高い不安定中間体であるナイトレンRを生成する。窒素原子を含む複素環式化合物合成の原料として重要。[谷利陸平][参照項目] | アシル基 | アルキル基 | ナイトレン | ハロゲン化 | 複素環式化合物 | 有機化合物 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例