ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルーゲ」の意味・わかりやすい解説
クルーゲ
Kluge, Günther von
[没]1944.8.19. ベルダン近郊
ドイツの陸軍軍人。プロシア軍人の名門の家に生れ,1901年に砲兵少尉,36年砲兵大将。第2次世界大戦勃発に際して,39~40年第4軍司令官となりポーランド,フランス作戦で活躍。 40年元帥。 41年モスクワ攻撃主力軍の中央軍団司令官。 44年7月,西部軍総司令官に任じられ,連合軍に対する戦闘を指揮したが,ヒトラーが退却を許さなかったことから対立し,8月 17日に更迭された。ヒトラーから7月 20日の総統暗殺事件に加担したという無実の疑いをかけられ,更迭の2日後,自殺。
クルーゲ
Kluge, Alexander
ドイツの小説家,映画監督。フリッツ・ラングに師事,ウルムの映画学校講師となる。「47年グループ」の一人で,小説『経歴』Lebensläufe (1962) ,映画『昨日からの別れ』Abschied von gestern (1966) など。
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