ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレッソン」の意味・わかりやすい解説
クレッソン
Cresson, Edithe
フランスの政治家。パリ女子高等商業学校卒業。 1975年社会党全国書記に選出。 1977年テュル市長,1979年から 1981年までヨーロッパ議会議員を経て,1981年国会議員に当選。モーロワ内閣で初の女性農業大臣 (1981~83) に就任。その後,対外貿易観光大臣 (1983~84) ,産業貿易大臣 (1984~86) ,欧州問題大臣 (1988~90) を歴任。 1991年フランス初の女性首相に就任。強いフランスを目指し,自国産業の強化を政策の基本とした。失業・移民労働者問題で目立った業績を上げぬまま,1992年3月の統一地方選で社会党が大敗し,就任後 10ヵ月で辞任。対日強硬派で,「日本人は世界征服を目指している」「日本人は蟻のように働く」などの発言で物議をかもした。
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