クレッソン(英語表記)Cresson, Edithe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレッソン」の意味・わかりやすい解説

クレッソン
Cresson, Edithe

[生]1934.1.27. オードセーヌ,ブーローニュビヤンクール
フランスの政治家。パリ女子高等商業学校卒業。 1975年社会党全国書記に選出。 1977年テュル市長,1979年から 1981年までヨーロッパ議会議員を経て,1981年国会議員に当選。モーロワ内閣で初の女性農業大臣 (1981~83) に就任。その後,対外貿易観光大臣 (1983~84) ,産業貿易大臣 (1984~86) ,欧州問題大臣 (1988~90) を歴任。 1991年フランス初の女性首相に就任。強いフランスを目指し,自国産業の強化を政策の基本とした。失業・移民労働者問題で目立った業績を上げぬまま,1992年3月の統一地方選で社会党が大敗し,就任後 10ヵ月で辞任。対日強硬派で,「日本人は世界征服を目指している」「日本人は蟻のように働く」などの発言で物議をかもした。

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世界大百科事典(旧版)内のクレッソンの言及

【クレソン】より

…アブラナ科の多年生水生植物で,ウォータークレスwatercress,オランダガラシ,ミズガラシ,クレッソンともいう。ヨーロッパの原産で,日本には1870‐71年に渡来し,急流の川岸,緩流の小川に群生し,野生化している。…

※「クレッソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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