クロティルダ(その他表記)Clotilda; Chrotechildis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロティルダ」の意味・わかりやすい解説

クロティルダ
Clotilda; Chrotechildis

[生]475頃
[没]545.6.3. ツール
メロビング朝時代のフランク王妃。ブルグンド王グンドバドの姪。アリウス派のシルペリク王の娘。王室紛争で両親をグンドバドに殺され,別の伯父正統アタナシウス派キリスト者として育てられる。 493年フランク王クロービス1世の王妃となり,信仰厚く夫をアタナシウス派に改宗させたが,これがフランクと被征服民の融合に大きく寄与する結果となった。夫の死 (511) 後,息子たちの骨肉の争いに巻込まれたが,のちツールの修道院慈善事業に力を尽し,多くの修道院や教会建立,のち聖女に列せられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android