ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロティルダ」の意味・わかりやすい解説
クロティルダ
Clotilda; Chrotechildis
[没]545.6.3. ツール
メロビング朝時代のフランク王妃。ブルグンド王グンドバドの姪。アリウス派のシルペリク王の娘。王室紛争で両親をグンドバドに殺され,別の伯父に正統のアタナシウス派キリスト者として育てられる。 493年フランク王クロービス1世の王妃となり,信仰厚く夫をアタナシウス派に改宗させたが,これがフランクと被征服民の融合に大きく寄与する結果となった。夫の死 (511) 後,息子たちの骨肉の争いに巻込まれたが,のちツールの修道院で慈善事業に力を尽し,多くの修道院や教会を建立,のち聖女に列せられた。
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